通勤車 大阪・名古屋線

 近鉄は総路線長が日本一なので、通勤車も色んなタイプが分けられています。路線ごとに性格もそれぞれ違う事もあって、この路線専用に設計されたものが出るほど形式数が多数分かれています。今回は大阪・名古屋線で活躍する車両を紹介します。大阪・名古屋線車両は大きく分けて大阪・名古屋線共用車、名古屋線専用車、クロスシート車と分かれており、更に奈良・京都線からの転入車もあり、車種が豊かになっています。


形式2410系
車両番号2513
製造初年1968年
タイプ大阪・名古屋線共用
撮影場所河内国分付近
コメント 大阪・名古屋線共用の本格的な高性能車(抵抗制御)グループの2400系のラインデリア搭載版として1968年に登場しました。2両編成が基本ですが、3両編成版として2430系、そしてワンマン改造車として2444系が派生しています。大阪線にとっては古参車に当たる車両ですが、現在も現役で活躍しています。

形式1810系
車両番号1921
製造初年1967年
タイプ名古屋線専用
撮影場所近鉄名古屋
コメント 名古屋線専用の本格的な高性能車(抵抗制御)グループの1800系のラインデリア搭載版として1967年に登場しました。名古屋線は平坦線が多い事から1M2Tが基本となり、2両編成と3両編成が登場しています。1810系は抑速ブレーキを持たない事から転用が難しいため、全車現役の2410系とは対照的に廃車が進んでいます。

形式1000系
車両番号1108
製造初年1972年
タイプ名古屋線専用
撮影場所近鉄名古屋
コメント 旧型電車(2200系など)から機器を流用して車体を新製して登場したのが1000系で、抑速ブレーキを持たない事から名古屋線専用です。登場当初は吊り掛け式でしたが、1984年に駆動方式がカルダン方式に改造され、同時に制御方式も抵抗制御から界磁位相制御に変更されています。初期車は廃車されましたが、3両編成が現在でも活躍しています。ちなみに登場当初はラインデリア装備でした。

形式1010系
車両番号1111
製造初年1972年
タイプ名古屋線専用
撮影場所近鉄名古屋
コメント 京都線用として旧型電車(600系)から機器を流用して車体を新製した920系を1987年から1988年にかけて名古屋線に転用したのが1010系です。920系が登場したのが1972年なので1000系とはほぼ同期に当たります。登場当初は吊り掛け式でしたが、1982年に駆動方式がカルダン方式に改造され、同時に制御方式も抵抗制御から界磁位相制御に変更されています。元々京都線用だったので、車体の幅が大きく、車体下部に絞りが設けられています。全て3両編成を組んで活躍しています。

形式2610系
車両番号2622
製造初年1972年
タイプ大阪・名古屋線共用
撮影場所河内国分
コメント 大阪・名古屋線の長距離急行用として1970年に投入された2600系の新製冷房車として1972年に登場したのが2610系です。2610系は長距離急行用であることから4扉ながらクロスシートそしてトイレ付きになっているのが大きな特徴です。クロスシートは必要性が無くなった事から1989年よりロングシートに改造されましたが(トイレ前を除く)、トイレは現在でも使用可能状態で残されています。名古屋線用車両にはロングシートからL/Cシートに改造された車両がいます。

形式2800系
車両番号2807
製造初年1972年
タイプ大阪・名古屋線共用
撮影場所鶴橋
コメント 大阪・名古屋線共用車の新製冷房車のとして1972年に登場したのが2800系です。簡単に言えば、2610系のロングシート版ということになります。2〜4両編成がいて、大阪・名古屋線で活躍しています。

形式2000系
車両番号2109
製造初年1978年
タイプ名古屋線専用
撮影場所近鉄四日市
コメント 名古屋線用としてビスタカーUの10100系の主電動機を流用して1978年に登場したのが2000系です。主電動機を流用した以外は基本的に2800系と同じで、全編成が3両編成を組んでいます。2000系は名古屋線用ですが、抑速ブレーキを搭載しているので、大阪線へ入線可能です(入線実績あり)。

形式1400系
車両番号1504
製造初年1981年
タイプ大阪・名古屋線共用
撮影場所鶴橋
コメント 制御方式を界磁チョッパ制御に変更し、車体もマイナーチェンジして登場したのが1200・1400・2050系で、1400系はその4両編成版として1981年に登場しました。界磁チョッパ制御への変更と同時に車体もマイナーチェンジされており、時代の変化を感じさせます。

形式1200系
車両番号1204
製造初年1981年
タイプ大阪・名古屋線共用
撮影場所鳥羽〜中之郷
コメント 制御方式を界磁チョッパ制御に変更し、車体もマイナーチェンジして登場したのが1200・1400・2050系で、1200系はその2両編成版として1982年に登場しました。1200系は2両編成が10本、先頭車と中間車のみで2両に組んだ変則ユニットが2編成登場しています。2両編成は全てワンマン化改造されて1201系になりましたが、先頭車と中間車の変則ユニット車は2430系と編成を組んで活躍しています。

形式2050系
車両番号2151
製造初年1983年
タイプ大阪・名古屋線共用
撮影場所近鉄名古屋
コメント 制御方式を界磁チョッパ制御に変更し、車体もマイナーチェンジして登場したのが1200・1400・2050系で、2050系はその3両編成版として1983年に登場しました。3両編成のみ2000番台に飛んだのは不思議ですが、2編成のみと少数派です。登場当初は大阪線が中心でしたが、大阪線での3両編成の運用が減ったため、活躍の場は名古屋線に移りました。

形式8810系
車両番号8912
製造初年1981年
タイプ大阪線
撮影場所鶴橋
コメント 奈良・京都線用の界磁チョッパ制御グループの4両編成版として1981年に登場したのが8810系です。シリーズ21の投入によって8812Fが2004年に大阪線に転属されました。転属に当たって方向転換を行ったのですが、それ以外は奈良・京都線時代のままです。現在は8812Fのみ大阪線所属です。

形式9000系
車両番号9002
製造初年1983年
タイプ名古屋線
撮影場所鳥羽
コメント 奈良・京都線用の界磁チョッパ制御グループの2両編成版として1983年に登場したのが9000系です。シリーズ21の投入によって2003年から名古屋線への転属が開始され、2006年に完了しました。転属に当たって方向転換を行った以外は奈良・京都線時代のままです。2006年から一部編成に対してワンマン改造がなされ、山田・鳥羽・志摩線でも活躍しています。

形式9200系
車両番号9202
製造初年1983年
タイプ大阪線
撮影場所河内国分付近
コメント 奈良・京都線用の界磁チョッパ制御グループの3両編成版として1983年に登場したのが9200系です。シリーズ21の投入によって2006年から大阪線への転属が始まり、現在までに1編成を除いて転属しています。転属に当たって方向転換を行ったのですが、それ以外は奈良・京都線時代のままです。9200系は新製当初は3両編成でしたが、1991年にサ9350形(大阪線用はサ9310形)を新製の上で増結し、4両編成化されています。しかし、サ9350形はアルミ車体となったため、他の車両とは車体形状がやや異なっています。

形式1420系
車両番号1539
製造初年1984年
タイプ標準軌全線共通(一部を除く)
撮影場所河内国分付近
コメント VVVFインバータ制御車のグループの2両編成版として登場したのが1420系ですが、1420系は三菱製のVVVFインバータ制御を搭載した2両編成のグループを指します。その後、仕様変更に応じて形式が分かれ、1422・1430・1435・1436・1437系と分れています。VVVFインバータ制御車のグループから標準軌用で形式が共有化され、途中の増備車から車体も共有化されています。三菱製のグループは全て大阪・名古屋線に配置され、名古屋線所属の車両の一部にはワンマン化改造がなされています。

形式1220系
車両番号1359
製造初年1987年
タイプ標準軌全線共通
撮影場所鳥羽
コメント VVVFインバータ制御車のグループの2両編成版として登場したのが1220系ですが、1220系は日立製のVVVFインバータ制御を搭載した2両編成のグループを指します。その後、仕様変更に応じて形式が分かれ、1230・1233・1240・1249・1252・1253・1254系と分れています。増備車のマイナーチェンジ過程は1420系と同じです。1420系よりも多く登場し、大阪・名古屋線のみならず奈良・京都線にも配置されています。名古屋線所属の車両の一部にはワンマン化改造がなされています。

形式1620系
車両番号1624
製造初年1994年
タイプ標準軌全線共通
撮影場所河内国分付近
コメント VVVFインバータ制御車のグループの4・6両編成版として登場したのが1620系ですが、1620系は三菱製のVVVFインバータ制御を搭載した4・6両編成のグループを指します。1420系の4・6両編成バージョンですが、登場が1994年と新しいため、1437系がベースになっています。1620系は全て大阪線に配属されています。ちなみに日立製の4・6両編成(1020系)は全車奈良・京都線所属です。

形式5200系
車両番号5160
製造初年1988年
タイプ大阪・名古屋線共用
撮影場所近鉄名古屋
コメント 長距離急行や団体輸送を考慮して3扉転換クロスシートとして1988年に登場したのが5200系です。三菱製VVVFインバータを搭載していますが、車体強度の関係で車体が従来車と同じ普通鋼製になっています。大阪・名古屋線用ですが、JRとの競争が激しい名古屋線に多く配置されています。

形式5800系
車両番号5313
製造初年1997年
タイプ大阪・名古屋線共用
撮影場所大阪上本町
コメント ラッシュ輸送や長距離急行を考慮してロングシートとクロスシートが転換可能なL/Cシートを搭載して1997年に登場したのが5800系です。三菱製VVVFインバータを搭載しており、1620系にL/Cシートを設置したような感じになっています。大阪・名古屋線用の5800系は長距離急行での充当を考慮してサ5710形にトイレが設けられており、10番台に区分されています(0番台は奈良・京都線用)。5800系は6両編成が基本ですが、名古屋線所属の5812Fのみ4両編成です。

形式5820系
車両番号5751
製造初年2002年
タイプ大阪・名古屋線共用
撮影場所河内国分
コメント 車体及び機器を変更したシリーズ21のL/Cカーバージョンとして1999年に登場したのが5820系です。5820系は主に奈良・京都線に投入されましたが、2002年には大阪・名古屋線用にも登場し、こちらはク5750形及びサ5550形にトイレが設けられたため、50番台として区分されています。5800系と共通で大阪線にて活躍しています。



近鉄トップに戻る