近鉄は総路線長が日本一なので、通勤車も色んなタイプが分けられています。路線ごとに性格もそれぞれ違う事もあって、この路線専用に設計されたものが出るほど形式数が多数分かれています。今回は奈良・京都線で活躍する車両を紹介します。
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形式 | 8000系 |
車両番号 | 8587 |
製造初年 | 1964年 |
撮影場所 | 上鳥羽口 |
コメント | 高度経済成長に合わせて奈良線の混雑が激しくなり、大型車の必要性が生じていました。それに応じる形で新造されたのが900系で、それを改良したのが8000系です。1964年に登場し、通勤需要の増大に併せて仲間を増やして行き、約200両が増備されました。今では最古参となったこともあって廃車が進んでいます。 |
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形式 | 8000系 |
車両番号 | 8574 |
製造初年 | 1968年 |
撮影場所 | 近鉄奈良 |
コメント | 写真を見た限りでは何も変哲の無い編成に見えますが、中間にアルミ製の試作車が組み込まれています。その車両は1968年に軽量化を狙って製造されたもので、他の8000系とは車体形状が異なっています。今では既に廃車されています。 |
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形式 | 8400系 |
車両番号 | 8409 |
製造初年 | 1968年 |
撮影場所 | 箸尾 |
コメント | 大容量のMGとCPをTcに集中配置させる事で編成の自由度向上など狙って1968年に登場したのが8400系です。新製当初はラインデリアを搭載していましたが(8000系も6次車から搭載)、今では全て冷房化されています。8400系は2・3・4両編成がいますが、3両編成は田原本線用にワンマン化改造されています。 |
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形式 | 8600系 |
車両番号 | 8111 |
製造初年 | 1973年 |
撮影場所 | 鶴橋 |
コメント | 8400系を冷房化したタイプとして1973年に登場したのが8600系です。しかし、8400系の冷房化編成とは違い、エアダクトを車内に設置したため車体がやや違っています。クーラーキセも連続タイプです。 |
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形式 | 8800系 |
車両番号 | 8901 |
製造初年 | 1980年 |
撮影場所 | 鶴橋 |
コメント | 8000・8400・8600系たちを省エネルギー化するにあたって制御装置を界磁位相制御方式に変更して1980年に登場したのが8800系です。4両編成×2本しかいないというレアな形式です。省エネ化は後ほど8000系などに実施されています(省エネにあたって1M方式から2M方式に変更されています)。 |
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形式 | 8810系 |
車両番号 | 8921 |
製造初年 | 1981年 |
撮影場所 | 橿原神宮前 |
コメント | 制御方式を界磁チョッパ制御に変更し、車体もマイナーチェンジして登場したのが8810・9000・9200系ですが、8810系はそれらの4両編成版です。最近はシリーズ21の増備に伴って大阪線への転出が相次いでいます。 |
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形式 | 9000系 |
車両番号 | 9104 |
製造初年 | 1983年 |
撮影場所 | 近鉄京都 |
コメント | 8810系の2両編成版として1983年に登場したものです。しかし、シリーズ21の増備に伴って名古屋線への転出が相次ぎ、2006年末に全編成の転出が完了しました。撮影当時(2006年9月)では残り9004Fの1編成のみになっていました。 |
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形式 | 9200系 |
車両番号 | 9301 |
製造初年 | 1983年 |
撮影場所 | 大和西大寺 |
コメント | 8810系の3両編成版として1983年に登場しました。しかし、奈良・京都線の3両編成における運用が減少したため、サ9350形を新造して4両編成化されました。サ9350形は当時新製されていたVVVFインバータ制御車の車体を採用したため、他の車両とは違いがあって目立つ存在です。最近は数編成が大阪線へ転属されています。 |
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形式 | 3200系 |
車両番号 | 3107 |
製造初年 | 1986年 |
撮影場所 | 大和西大寺 |
コメント | 京都市地下鉄への乗り入れを考慮して新造されたのが3200系で、他形式との併結を考慮しないため、前面は非常扉を設置しているのみです。1986年に登場しましたが、足慣らしとして4両編成で走り、1987年の乗り入れ開始と同時に6両編成になりました。 |
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形式 | 1220系 |
車両番号 | 1333 |
製造初年 | 1987年 |
撮影場所 | 大和西大寺 |
コメント | VVVFインバータ制御車として登場したのが1220系ですが、1220系は日立製のものを搭載した2両編成のグループを指します。その後、仕様変更に応じて形式が分かれ、1230・1233・1240・1249・1252・1253・1254系と分れています。この形式は奈良・京都線のみならず大阪・名古屋線にも所属している車両がいます。1271F〜1276Fは阪神線乗り入れ対応工事が行われています。 |
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形式 | 1020系 |
車両番号 | 1126 |
製造初年 | 1991年 |
撮影場所 | 鶴橋 |
コメント | 1200系(厳密に言えば1233系)の4両編成版として1991年に登場した形式です。後ほど台車がポルタレス台車に変更されて1026系が起こされました。全て奈良・京都線に在籍していますが、一部に6両編成もいます。6両編成の1027F〜1029Fは阪神線乗り入れ対応工事が行われています。 |
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形式 | 5800系 |
車両番号 | 5304 |
製造初年 | 1997年 |
撮影場所 | 鶴橋 |
コメント | クロスシートとロングシートの変換が可能なL/Cカーとして1997年に登場したものです。ラッシュ時にはロングシート、データイムはクロスシートといった状況に応じて座席配置が変化するという画期的な考え方です。奈良・京都線には6両編成が活躍しています。 |
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形式 | 3220系 |
車両番号 | 3123 |
製造初年 | 1999年 |
撮影場所 | 近鉄奈良 |
コメント | 通勤車両の大幅なマイナーチェンジを図って登場したのがシリーズ21で、その第一陣として登場したのが3220系です。京都市地下鉄直通急行の運転開始に伴って新造されたもので、3編成のうち2編成はPRのラッピングをなされています。 |
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形式 | 5820系 |
車両番号 | 5321 |
製造初年 | 1999年 |
撮影場所 | 伝法駅付近 |
コメント | シリーズ21のL/Cバーションです。車内はシリーズ21のものと5800系のL/Cカーを合わせたような感じです。5編成が登場しています。全編成が阪神線乗り入れ対応工事が行われています。 |
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形式 | 9020系 |
車両番号 | 9134 |
製造初年 | 1999年 |
撮影場所 | 伝法駅付近 |
コメント | シリーズ21の2両編成版として登場したもので、主に増結用となっていますが、2両編成を2本連結させて京都線の普通列車に充当されるなどといった柔軟な運用をこなしています。全編成が阪神線乗り入れ対応工事が行われていますが、一部編成には新製当初から阪神線乗り入れ対応になっています。 |
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形式 | 9820系 |
車両番号 | 9329 |
製造初年 | 2001年 |
撮影場所 | 大和西大寺 |
コメント | シリーズ21の6両編成版で、オールロングシートです。2001年登場と他よりやや遅れていますが、阪神との直通運転に対応して現在でも増備が続けられています。パンタグラフは編成によってシングルアーム式と下交差型の二つがありますが、2006年度新製のものは全てシングルアーム式として登場しています。全編成が阪神線乗り入れ対応工事が行われていますが、一部編成には新製当初から阪神線乗り入れ対応になっています。 |