フリー定期券で行く京都市バス乗り継ぎの旅

 私は通勤で京都市バスを利用していますが、バス通勤にあたって京都市交通局が発売しているフリー定期券を利用しています。フリー定期券は均一区間なら全区間乗り放題というフリー乗車券並みの効力を持っています。フリー定期券は市内中心、市内中心+洛西地区、市内中心+岩倉地区などいろんな種類があります。
 そんなフリー定期券ですが、近いうちに私の職場が引越しすることになり、新通勤ルートから京都市バスが外されます。従って、フリー定期券も10月の期限を持って手離す事になりました。そこで、有効期限が切れる前にフリー定期券を使用して京都市バス乗り継ぎの旅を実行してきました。その時の様子を特集にてレポートします。


第1ランナー
系統81号系統
乗車区間京都駅8:25→中書島
車両番号京都200か 736
 乗り継ぎの旅の記念すべき第1ランナーは81号系統です。81号系統は京都駅から竹田街道を経由して横大路車庫に至る路線で、京都駅から南方面への幹線にあたります。車両は日デのCNGノンステでした。
 京都駅を出て塩小路高倉から高架橋を渡ってJR線を乗り越します。京都駅八条口アバンティ前から竹田街道をひたすら南下します。京都駅より南方面は昔からの住宅が多く並んでおり、そのため年寄りの方々が多く乗ってきます。今回の便も例外でなく、バス停に着く度に年寄りの方が乗ってきます。そういう環境もあり、81号系統は早い時期からノンステ化を進めていたわけです。竹田出橋では竹田駅の近くを通りますが、特81号系統はここから竹田駅に立ち寄りますが、今回の便は竹田駅を経由しないので、そのまま直進です。近鉄線をくぐった後すぐにある棒鼻バス停を過ぎると、81号系の見どころである一方通行道路に入ります。これは肥後町の手前まで続きますが、一方通行道路を通るのは横大路車庫方面のみで、京都駅方面は別の道路を通ります。肥後町を過ぎると、伏見区の中心部に入り、西大手筋で多くの下車がありました。このバスは京阪中書島・伏見港公園止まりなので、中書島で下車します。

第2ランナー
系統22号系統
乗車区間中書島8:58→久我石原町
車両番号京都200か 705
 中書島81号系統から下車して、すぐに来た22号系統南工業団地行きに乗ります。22号系統は伏見区の中心部から久我地区を結ぶ路線で、どちらかと言えば生活路線ですね・・・。フリー定期券は横大路地区の全区間で使えるので、調整系統の22号系統も乗れます。
 中書島を出た22号系統は伏見区の中心部を一通り通って国道大手筋から国道1号線に入ります。しかし、国道1号線はすぐに終わり、国道下鳥羽から生活道路とも言えるの狭隘道路に入ります。
 

 道路はこんな感じです。まさに生活道路です。暫くこの状態が続き、八丁畷から府道に入り、府道横大路から桂川を渡ります。ここで横大路地区から久我地区に入った事になります。そして、桂川を渡った羽束師志水町から再び生活道路に入ります。その時、沿線の幼稚園では運動会が行われていました。つまり、運動会のシーズンに入ったという事になりますね・・・。久我地区の中を走り、久我石原町で下車します。ここに操車場があり、特13、18号系統の車両が休んでいる姿が見られます。22号系統は更に行った南工業団地が終点ですが、乗客がいないことからそのまま運行を打ち切って操車場の中に入っていました(因みに久我石原町の次が南工業団地)。

第3ランナー
系統特13号系統
乗車区間久我石原町9:30→吉祥院車道町
車両番号京都200か2088
 久我石原町から特13号系統に乗ります。特13号系統は13号系統の派生系統で、京都市中心部から久我地区を結ぶ路線です。
 久我石原町では始発停留所ながら市中心部へ行く路線が故に多くの客が乗り込んでいました。久我石原町から2つ目の国道東土川から国道171号線に入ります。国道171号線は渋滞の名所でもあるのですが、今回は渋滞もなくスムーズに進みます。久世橋で桂川を渡ります。そして、吉祥院車道町で下車します。こんな中途半端なバス停で下車するのは次のランナーに乗り継ぐためです。

第4ランナー
系統84号系統
乗車区間葛野大路九条9:56→四条葛野大路
車両番号京都200か1046
 葛野大路九条から84号系統に乗ります。84号系統は京都駅八条口から久世橋通と葛野大路通を経由して太秦天神川駅に至る路線です。どちらかと言えば遠回りです。この路線は乗客減から一時ジャンボタクシーで運行されていましたが、今は全便小型ノンステで運行されています。因みに私は大型車で運行されていた頃に1度乗った事あります。
 バスに乗って中扉すぐ後ろの席に座ったのですが、その時に目に入ったものが、
 

 これです。ドアに対する注意喚起が大きく取り上げられています。更に整理券箱やカードリーダーが窮屈そうに並んでいます。何せ、京都市バスの中扉(後扉)は引戸が当たり前なので、折戸はエアロミディの小型ノンステだけです。なので、珍しいシーンとも言えましょう。
 葛野大路九条を出たバスはひたすら葛野大路を北方面へ走って行きます。葛野大路八条で京阪京都交通の26系統とすれ違います。葛野大路通はごく一部区間のみ京阪京都交通も走ります。阪急線との交差しようとするところで阪急西京極バス停に着きます。阪急の西京極駅は西京極騒動運動公園の最寄り駅ですが、駅に接続するバス路線は84号系統だけです。そして、四条通と交差してすぐのところにある四条葛野大路で下車します。

第5ランナー
系統71号系統
乗車区間四条葛野大路10:14→松尾橋
車両番号京都200か1553
 四条葛野大路の84号系統乗り場から四条通上にある乗り場へ移動しますが、結構離れていて、歩くのに大変でした・・・。四条葛野大路から松尾橋へ行きますが、松尾橋へ行く系統は多いので、すぐに来た71号系統に乗ります。
 四条葛野大路を出て次の京都外大前が市バス梅津営業所の最寄りバス停です。梅津段町から2車線道路になり、生活道路的な感じになってきます。沿線にはスーパーが目立ってきました・・・。そんな中で終点の松尾橋に到着します。因みに松尾橋から更に西へ行くと、松尾橋があり、その先には阪急松尾駅があります。
 

 松尾橋には回転場があり、松尾橋を起終点とする3号系統と71号系統が回転しています。因みに京都市バスでは操車場は多く存在していますが、回転場を持つバス停は意外と少ないです。理由は駅バスターミナル又は操車場を起点にラケット状に運行する系統が多いためです。

第6ランナー
系統3号系統
乗車区間松尾橋10:31→西大路四条
車両番号京都200か1683
 松尾橋から3号系統に乗ります。3号系統は松尾橋から市内中心部を通り、北白川仕伏町(一部は上終町京都造形芸大前)を結ぶ路線で、生活的な感じが強い路線です。今回のランナーで初めて直営の路線に乗る事になります。
 松尾橋から先のランナーで通った道を引き返す形で東へ向かいます。梅津営業所が隣接している京都外大前で運転手が交代します。京都市バスで運転手が途中で交代するのは循環系統で見られますが、単区間系統は3号系統だけです(他の系統は車庫発着又は到着後に車庫へ回送という形)。しかも、運転手交代は決まって3号系統の北白川仕伏町(上終町京都造形芸大前)方面だけで、松尾橋方面は交代ありません。途中で運転手交代が行われる関係で、松尾橋及び北白川仕伏町での折り返しは短時間となっているのがポイントです。そして、西大路四条で乗り換えです。

第7ランナー
系統91号系統
乗車区間西大路四条10:53→西ノ京円町
車両番号京都200か 925
 91号系統にちょい乗りします。91号系統は四条烏丸から四条通と丸太町通を経由し、大覚寺に至る路線ですが、常盤・嵯峨野高校前から運賃調整区間に入るためフリー定期券は使えなくなります。
 西大路四条から四条通を通って5分で西ノ京円町に着きました。西ノ京円町で西大路通から丸太町通に入るのですが、バス停からすぐにJRの円町駅が位置しています。

第8ランナー
系統26号系統
乗車区間西ノ京円町11:13→山越中町
車両番号京都200か1397
 91号系統でちょい乗りした後、26号系統で次の目的地である山越に向かいます。山越へは各方面からの路線が運行されていますが、今回の26号系統は京都駅からの路線です。
 西ノ京円町から暫く西大路通を通り、北野白梅町から一条通に入ります。ここからが26号系統としての見どころで、2車線もしくは1車線道路が続きます。そして、嵐電と交差する所で京福妙心寺駅前バス停に着きます。これは名前の通り駅前にあるバス停ですが、嵐電の駅で○○駅前の名前が付くのはここだけです。駅に隣接するバス停は多くあるのですが、路面電車が故か別の名前というケースが多いです。そして、観光地の一つである仁和寺に到着し、ここで59号系統と合流します。福王子で高雄方面の路線と交差し、この後はアップダウンの激しい道路が続きます。山越を経て終点の山越中町に到着します。
 

 山越中町は山越操車場と隣接しており、操車場には多数のバスが待機しています。これは特8・10・11・26・59・75号系統と多くの路線が発着しているためです。操車場前にあるバス乗り場には金閣寺方面はこっちとかバス停案内が大書きされていました。

第9ランナー
系統59号系統
乗車区間山越中町11:48→立命館大学前
車両番号京都200か 517
 山越中町から59号系統で立命館大学へ向かいます。
 59号系統はじつに便利な系統です。というのは山越から仁和寺、竜安寺、金閣寺と観光地を立て続けに経由しているのです。実際にも私が乗った時、御室仁和寺で修学旅行の生徒たちを含む多数の乗客が乗り込み、更に竜安寺前でも同様に多数が乗り込んでいました。そのため、本数も1時間4本と多めに取っていますね・・・。私は山越から立命館大学へ乗り換えなしで行けることから真っ先に選びました・・・。そして、立命館大学前で下車です。因みに今回のランナーはブルーリボンシティでしたが、前の便も次の便もブルーリボンシティで、梅津京阪のブルーリボンシティ3台すべてが3連続で59号系統に入っていたのに驚きました。
 立命館大学前で下車したものの、次のバスまでに時間があるため、バス停近くにあるなか卯で昼食。

第10ランナー
系統M1号系統
乗車区間立命館大学前12:51→原谷
車両番号京都200か 496
 立命館大学前からM1号系統で原谷に向かいます。M1号系統は原谷地区への路線ですが、かって原谷地区の道路が狭隘であったため、マイクロバスで運行していたことがありました。その名残が系統番号です。
 立命館大学を出たバスは桜木町を経てわら天神前で西大路通に出ます。わら天神前では多くの乗客を乗せ、すぐに西大路通から離れます。2車線道路の氷室通を通って行くのですが、途中で12・59号系統が通る木辻通と交差します。立命館大学前発なのでいっそ木辻通を通って行けばいいのをわざわざ西大路通へ寄ったのは205号系統などと接続するためです。立命館西園寺記念館前を過ぎると、M1号系統にとってポイントとなる区間に入ります。最初は峠越えで、急坂が続きます。その急坂が終わると、衣笠氷室町バス停で、ここから原谷地区に入ります。原谷地区に入ると、狭隘道路続きで、バスはそこを慎重に進み、終点の原谷に到着しました。
 

 原谷バス停です。回転場+屋根付きバス停という立派な設備ですが、広さは中型車が入る程度と狭く、バスは一度道路に出てバックで乗り場に横付けするほどでした。M1号系統はさすがに大型車は無理ですな・・・。

第11ランナー
系統M1号系統
乗車区間原谷13:07→わら天神前
車両番号京都200か 496
 前ランナーの折り返しに乗って戻ります。原谷では数えるほどしか乗っていませんでしたが、バス停に着くたびにどんどん乗客が乗ってきて、車内が満杯になってきました。M1号系統ってこんなに多く乗ってくるのもさすがにびっくりしましたが、多くの乗客はわら天神前で下車して行きました。下車したわら天神前バス停は他の系統とは独立した場所にあり、他の系統に乗り継ぐには歩いていく必要があります。他の系統と同じバス停が一番いいのですが、M1号系統の経路上難しいようですね・・・。

第12ランナー
系統205号系統
乗車区間わら天神前13:27→千本北大路
車両番号京都200か 682
 わら天神前から205号系統で2停留所先の千本北大路に向かいます。金閣寺道を過ぎて北上を続けていた205号系統は東方へ向きを変えます。千本北大路で下車したものの、次のバスまで時間があるという事で、しばしバスの撮影。

第13ランナー
系統6号系統
乗車区間千本北大路13:52→玄琢
車両番号京都200か2083
 千本北大路から6号系統で玄琢へ向かいます。6号系統は四条大宮から鷹峯・玄琢地区へ向かう路線ですが、かっては京都駅まで行っていました。担当は横大路阪急で、横大路担当路線で一番北へ向かう路線となっています。
 千本北大路を出て次のバス停が佛教大学前です。平日は学生で賑わっていますが、本日は土曜日なので閑散としています。佛教大学前を過ぎると、4車線道路から2車線道路に変わり、鷹峯地区に入ります。ただ、どうろは千本通のままです。ここまで来ると、生活道路になりますが、道路は緩い上り坂が続きます。鷹峯源光庵前で千本通はおしまいで、住宅地の中を走ります。6号系統はここまで来ると生活路線的な感じになり、地元客の乗降が見られます。そして、玄琢に到着し、ここで下車します。
 

 玄琢バス停は住宅地の中の狭隘道路の中にあります。しかも、その狭隘道路はバスと車が満足にすれ違えないほどです。鷹峯・玄琢地区は一方循環という形になっているため、バス同士のすれ違いはありませんが、車とのすれ違いが難しいため、玄琢バス停には誘導員が常駐しています。
 

 玄琢バス停に入ろうとする北1号系統です。玄琢を通るバスは6・北1号系統の2系統がありますが、いずれも大型車が入る時があるため、狭隘道路を大型車が通る姿が見られます。

第14ランナー
系統北1号系統
乗車区間玄琢14:15→上堀川
車両番号京都200か 325
 玄琢から北1号系統で上堀川へ向かいます。北1号系統は烏丸が担当する唯一の単区間系統(青系統)で、日デRMが主に入っていますが、大型車が入る便もあります。因みに大型車は原則的に単区間用車両が入りますが、204・206号系統と共通となっています。
 狭隘道路は玄琢の次の玄琢下で終了となり、紫竹西通を少し通った後、北山通に入ります。そして、堀川通と交差する上堀川で下車します。尚、北1号系統はこの後、堀川通を南下して北大路通経由で北大路BTに至ります。

第15ランナー
系統9号系統
乗車区間上堀川14:30→西賀茂車庫
車両番号京都200か1386
 9号系統で西賀茂車庫に向かいます。9号系統は京都駅から堀川通をひたすら通って西賀茂車庫に至る路線で、乗客の多い路線でもあります。
 上堀川バス停は堀川通上にありますが、中心部の広い道路ではなく、植木と並ぶ4車線道路が続いています。上賀茂御薗橋で堀川通は終わりとなり、上賀茂地区の生活道路に入ります。スーパーあり、アパートあり、住宅あり、まさに生活的な雰囲気があります。バスの乗客もそれに反映しているのでしょう・・・。
 そんな中で終点の西賀茂車庫に到着しました。ここで下車です。それにしても西賀茂車庫を訪れるのは久しぶりです。  

 西賀茂車庫で次のバスを待っていた時、車庫から出入庫する回送バスを頻繁に見かけました。直営の車両ならたいていは上賀茂神社へ回送し、そこから46号系統になります。そもそも、46号系統はかって上賀茂神社操車でしたが、上賀茂操車の委託化に伴って西賀茂車庫操車となり、上賀茂神社に発着するたびに車庫へ回送するようになりました。これって無駄なのではと感じてしまうものです。

第16ランナー
系統1号系統
乗車区間西賀茂車庫14:55→北大路バスターミナル
車両番号京都200か1554
 次は京都市バスの系統でトップナンバーにあたる1号系統です。1号系統は西賀茂車庫から佛教大学・北大路BTを経て出町柳駅に至る路線です。トップナンバーといいながら実際は生活路線的な感じになっています。1号系統が直営のままなのは面目維持なのでしょうね・・・。
 西賀茂車庫を出て大宮総門町で右折し(9号系統は左折)、次の交差点で紫竹西通に入ります。この辺りは住宅が並んでおり、1号系統は生活路線的な役目を果たしています。玄琢下からは6号系統と合流し、佛教大学を経て千本北大路で北大路通に入ります。この辺りになると佛教大学の学生が乗り込んで来るので、大学輸送という側面も持ち合わせる事になります。アップダウンの多い北大路通を通って北大路BTに到着です。
 次のバスまで時間があったので、ある場所を見てきました。  

 そうそう、烏丸車庫の給油所です。烏丸車庫は地下にあるのですが、防災上の関係で地下に給油所を設ける事が出来ないため、給油所だけ地上にあります。給油するバスは北大路BTの降車場のすぐ近くにあるスロープで地上に上がり、ここで給油。それを終えたら再び地下に入るという流れになっています。給油所へは北大路BTの上に建つビブレの中に入り、その西出口を出て建物沿いを北へ行くと辿りつきます。因みにこの給油所こそ烏丸の車両が短尺車限定かつノンステを敬遠している原因なんですね。

第17ランナー
系統北3号系統
乗車区間北大路駅前15:31→京都産大前
車両番号京都200か1790
 北大路BTのすぐ近くにある北大路駅前から北3号系統で京都産大前へ向かいます。北3号系統は北大路BTから鴨川沿いを通って京都産大前に至る路線で、多区間系統です。実はこの北3号系統はフリー定期券の特権の一つでもあります。京都市バスの1日乗車券は京都産大前まで行くことができませんが、フリー定期券は全区間で乗れます。北3号系統は全区間乗ると220円なので全区間使えるわけですが、1日乗車券は220円区間限定なので使えないわけです。
 北大路駅前を出て暫く北大路通を通った後、鴨川と交差するところで曲がり、鴨川沿いを北へ向かっていきます。バスの車内から鴨川の眺めは抜群です。更に松の並木もあるので京都らしい雰囲気です。上賀茂御薗町で鴨川を渡り、川の反対側に出ます。そして、朝露ヶ原から鴨川と離れて急坂を登ってゆくと終点の京都産大前に到着します。京都産大前は京都バスも乗り入れており、ちょっとしたバスターミナル状態です。

第18ランナー
系統北3号系統
乗車区間京都産大前15:49→上賀茂御薗町
車両番号京都200か1790
 第17ランナーの折り返しに乗ってきた道を戻ります。夕方の北大路BT行きなので乗客は少ないだろうと思ったら間違いでした。私が訪れた時は京都産業大学では学園祭が行われていて、その参加者が多数バスに乗っていたのです。そのため、立客が出るほど賑わっていました。今回は終点まで行かず、上賀茂御薗町で下車します。

第19ランナー
系統37号系統
乗車区間加茂川中学校前16:00→葵橋西詰
車両番号京都200か1783
 上賀茂御薗町の北3号系統乗り場から堀川通を南下してすぐのバス停は同じ上賀茂御薗町ではなく加茂川中学校前でした。とりあえず、ここから37号系統に乗ります。37号系統は西賀茂車庫から北大路BTを経て四条河原町・三条京阪を結ぶ路線です。賀茂地区から京都の中心部を結ぶ路線ということもあり、乗客も結構多かったのでした。
 加茂川中学校前からは堀川通をひたすら南下し、北大路堀川で北大路通に入り、北大路BTに到着します。ここで乗客の入れ替わりがあるのかなと思ったらほとんどなく、みんなは中心部まで直接行くようです・・・。37号系統の見どころはここからです。
 北大路BTを出たバスは烏丸通に入ります。北大路駅付近の烏丸通を通るバスは37号系統のみです。しかし、これも次の下総町までで、烏丸通から紫明通に入り、松ノ下町を経て鴨川に並行する加茂街道に入ります。ここが37号系統の見どころです。鴨川の側の道路を通る上に並木もあるので京都らしいかつ素晴らしい眺めです。加茂街道上のバス停も出雲路橋、出雲路俵町、出雲路神楽町と出雲路が付いているのがポイントです。加茂街道を通り終えて河原町通に入るとすぐに葵橋西詰に到着します。ここで下車です。

第20ランナー
系統205号系統
乗車区間葵橋西詰16:24→洛北高校前
車両番号京都200か1703
 葵橋西詰から205号系統に乗りましたが、車内は多数の客でいっぱいでした。どうやら、河原町から北の方へ帰る人たちで混んでいたようです。バスは下鴨本通をひたすら北へ向かっていくのですが、バスは停留所に着くたびに乗客を降ろしていきます。その点はある意味生活路線的な雰囲気がありました。北大路通と交差する洛北高校前で下車です。

第21ランナー
系統204号系統
乗車区間洛北高校前16:37→錦林車庫
車両番号京都200か1494
 次は204号系統です。204号系統は循環路線の一つですが、京都市の中心部を通らず、北部のみ循環することから地味な路線になっています。しかし、204号系統は金閣寺と銀閣寺を乗り換えなしで結ぶ路線でもあります。
 洛北高校前から乗りこみましたが、車内は結構混んでいました。ただ、乗客は北大路通上にある各停留所で入れ替わりが見られました。高野橋東詰では京都バスの高野営業所が位置しており、車庫で休むバスが見えました。高野から東大路通に入ります。しかし、次の田中大久保町で終わりです。でも、ここからが204号系統の見どころになります。
 バスは田中大久保町から東鞍馬口通に入るのですが、その東鞍馬口通が2車線道路と比較的狭い道を通ります。  

 循環系統が2車線道路を通るのは204号系統の東鞍馬口通だけです。他の路線は全て4車線道路です。それだけに204号系統は地味な路線なんです。途中で叡山電鉄の踏切を渡ります。それだけに東鞍馬口通は見どころいっぱいです。因みに東鞍馬口通は204号系統だけでなく、3F号系統も通ります。
 上終町京都造形芸大前で東鞍馬口通は終わりとなり、並木が並ぶ白川通に入り、そのまま南下していきます。銀閣寺道を経て錦林車庫に到着します。ここで下車です。

第22ランナー
系統93号系統
乗車区間錦林車庫17:09→東天王町
車両番号京都200か1178
 錦林車庫から93号系統で2つ先の東天王町まで向かいます。93号系統は丸太町通をずーっと通って錦林車庫〜嵐山を結ぶ路線です。鉄道駅と多く接続しているため、乗客も多く、本数も多いです。錦林車庫から2つの先の東天王町で下車します。夕方とあって急行100号系統の最終便が私の前を通り過ぎて行きました。

第23ランナー
系統32号系統
乗車区間東天王町17:32→四条烏丸
車両番号京都200か 315
 東天王町から32号系統に乗るつもりでバス停で待っていると、なかなか32号系統が来ません。定刻になっても来ません。どうしたものかと思ったら、約15分の遅れでバスがやってきました。エルガType−Bでした・・・。
 東天王町から丸太町通を東の方へ向かいます。私が乗っている便は銀閣寺行きです。そしてすぐに2車線道路の鹿ヶ谷通を北方へ向かいます。この道路は白川通に並行していますが、周辺は古くからの住宅街が並んでいます。少し東に行けば哲学の道です。鹿ヶ谷通上にあるバス停で乗客をどんどん降ろしていき、銀閣寺前に着きます。ここが銀閣寺の最寄りバス停となります。このバス停は洛バスの急行100号系統が通りますが、一般路線は32号系統のみです。つまり、32号系統は銀閣寺周辺の生活路線も担っているのです。
 銀閣寺前を出たバスは銀閣寺に通じる道路を東の方へ向かい、銀閣寺道で白川通に出て錦林車庫を経て東天王町に戻ります。ここからは丸太町通を西へ向かいます。そして、岡崎通で岡崎通に入った後、動物園前から二条通に曲がります。この辺りは観光地も多いです。しかし、夕暮れということもあり、乗客は多くなく、静かな状態で走り続けます。二条通を暫く走り、京都市役所前から河原町通に入り、京都市の中心部に入ります。中心部の河原町は夕暮れになるとネオンの光がまぶしく感じられ、人通りも多くなって来ました。バスはその中をくぐり抜け、四条烏丸に到着しました。32号系統はその後、五条通を通って別の生活路線に生まれ変わり、終点の京都外大前まで向かいます。

第24ランナー
系統29号系統
乗車区間四条烏丸18:46→四条大宮
車両番号京都200か1476
 四条烏丸から29号系統に乗ります。理由は単に洛西の車両にはまだ乗っていなかったからです・・・(笑)ただ、夕方の四条烏丸では郊外へ向かうバスに多数の客が乗り込んでいる姿が見られました。3停留所先の四条大宮で下車し、ここで夕食です(いわば時間つぶしかな・・・)。

第25ランナー
系統203号系統
乗車区間四条大宮19:29→西大路四条
車両番号京都200か1753
 四条大宮から203号系統に乗ります。理由は前ランナーと同じく単に錦林の車両にはまだ乗っていなかったからです・・・(笑)今回も単区間の乗車で、4停留所先の西大路四条で下車です。

第26ランナー
系統202号系統
乗車区間西大路四条20:00→京都駅八条口アバンティ前
車両番号京都200か681
 いよいよ最終ランナーです。最終ランナーは202号系統の京都駅八条口アバンティ前経由便と決めていました。京都駅に戻るのであれば、夜間にしか運行されない202・207号系統の京都駅八条口アバンティ前経由便でかっこよく決めようと考えていたのです。そこで、202号系統の大部分を通る事にし、西大路四条から乗車しました。202号系統は京都市の中心部を通らないのですが、鉄道駅と多く接続するため、生活路線的な感じが強いです。
 京都駅八条口アバンティ前経由便は外回りしか運行されないので、西大路四条から乗ると、必然的に遠回りになります。西大路四条から西大路通を北へ向かい、西ノ京円町から丸太町通に入り、東の方へ向かっていきます。府庁、京都御所などを通ります。この辺りが一番乗客が少なく、辺りは静かになっています。そして、熊野神社前から東山通に入り、そのまま南下します。東山通といえば、シーズンとなると渋滞に遭いやすいとして有名な道路です。しかし、今は夜間なのでスムーズに進んでいきます。東山七条からはの東山通は循環系統(202・207・208号系統)しか通らない区間になります。循環系統が通るルートは他の系統と並行しているのが当たり前なので、循環系統しか通らない区間は東山七条〜九条河原町間だけです。東山七条の次の今熊野はJR線を跨ぐ跨線橋上にバス停があります。今熊野を過ぎると、商店街の中を通り、西向きへ方向を変えていきます。JR・京阪の東福寺駅に近東福寺を過ぎると、JR・京阪・鴨川などを跨ぐ長い跨線橋を渡ります。上からは京都の古い街並みが眺める事が出来、更に橋の上には京都市電時代の架線柱が残っています。橋を渡り終えると、九条河原町に着き、その次の大石橋で京都駅八条口アバンティへ向かうために竹田街道に入ります。
 

 竹田街道を暫く走り、いよいよゴールの京都駅八条口アバンティ前に到着しました。8時25分に京都駅を出て約12時間半後、26つのバスを乗り継いで終点の京都駅八条口に到着しました。かかった運賃は5720円です。
 こうして、フリー定期券を使用して京都市バスの乗り継ぎを実施してきましたが、京都市バス乗り継ぎの旅は本当に久しぶりでした。初めて行くところもあれば、久しぶりに行くところもあったので、改めて京都市バスの良さを再確認する事が出来ました。今回の乗り継ぎで乗車したバスは全てノンステだった事は時代の流れですかね・・・。